12歳の少年を養子に迎えた夫婦が、少年の兄弟たちも一緒に受け入れることを決める

アルゼンチンに住むクラウディオ・ボッカロンとマリエラ・ルゼペスキーの夫婦は、ずっと子供が欲しいと願っていました。 しかし、現実は彼らが望むほどうまくいきません。結婚後何度かチャンスはあったということですが、残念ながらいずれもうまくいくことはなかったそうです。

次に彼らは、病院に行って不妊症の検査を受けることにしました。もしかしたらそもそも妊娠ができないような身体なのかと考えたからです。しかし、どの病院でも根本的な治療を受けることはできなかったそうです。すべて手をつくしても彼らは、結局あきらめて養子を迎え入れることを決断します。

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しかし、この選択肢も簡単な道のりではありませんでした。夫婦は結局10年もの間待ち続け、ついに彼らが迎え入れることのできる子供を見つけ出します。同じアルゼンチン国内のミシオネス州に住む12歳のフリオという少年です。

さっそくフリオに会いに行こうと彼の元を訪れた2人は、そこで予想もしていなかった事実に直面します。そこにいたのはフリオ1人だけではありませんでした。フリオには、なんと弟と妹が4人もいたのです。フリオはこの時点で養子として出されるには既に大きくなりすぎていたということもあり、一般的に小さな子供が対象となる養子縁組の対象から外れてしまうため、引き取ってくれる家族はなかなか現れませんでした。しかし、マリエラとクラウディオは一目出会ったときからフリオのことを気に入ってしまったといいます。

フリオは明るい少年で、出会ってすぐに夫婦と打ち解けます。2人に様々な質問をしたり、あるいは自分の家族について話したりと、会話は尽きませんでした。

フリオは心から弟たちのことを愛しており、そしてその愛情はマリエラにも次第に伝わっていきます。「その日の夜、私は初めて母親としての感覚を味わった。フリオの兄弟たちに対する愛情は、私たちの心をも打つものだった。彼と兄弟は一緒にいるべき、そう感じたわ」後にマリエラはこう振り返ります。

 

この兄弟たちがバラバラになり、それぞれ違う家庭に引き取られるということはクラウディオにもマリエラにとっても想像できませんでした。そこで2人は大きな決断を下すことになります。彼らはフリオだけでなく、なんと5人兄弟全員を引き取ることにしたのです!

わずか1日で家族が2人から一気に7人に増えることになったその夜を境に、夫婦の生活は大きく変わりました。兄弟たちにとっても、兄弟全員を引き取ってくれた夫婦に見いだされたことは大きな幸運だったといえるでしょう。

地元でこのエピソードを紹介する動画が製作されています。全編スペイン語なので内容がわからなくても、彼らが見せる幸せな雰囲気は観る人に強く訴えかけてくれるものになっています。

大きくなった子供を養子に迎えるという夫婦も珍しいという状況の中、さらにその兄弟までも一緒に迎え入れたこの夫婦は、まさに世界一大きな心を持った2人といえるのではないでしょうか。全員がこれからも幸せに暮らしていければいいですね!

出典

La Nación

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