火傷から生存した男性が同じような運命に苦しむ子供たちを救う

ケイパー・ブラウンは、10歳の時に2歳離れた弟のジョーイと近所の製鉄所の中に忍び込み、そこに通っていたガスパイプで遊んでいました。この年頃の男の子なら誰でもするように、彼らはその行為がいかに危険なものかなど知る由もなく、探検気分で色々といじっていたのでしょう。しかしその直後、2人を中に残したまま、建物が突然爆発してしまいます。

ガスパイプから出る煙によって近くの温水器から突然火が出たかと思うと、次の瞬間大きな炎が建物を飲み込んだのです。2人は無事に救助されましたが、結局ジョーイは全身の26%を焼かれてしまい、3度の熱傷と診断されます。さらにケイパーはもっと深刻で、なんと全身の98%が火傷するという状態だったということです。これほどまでにひどい火傷を負ったケイパーに対し、医師は奇跡でも起きない限り生存は難しいだろうと考えたそうです。

ところが、大方の予想を覆し、ケイパーは何とか命を繋ぎとめました。それでも怪我の代償はとても大きく、彼は手足をすべて失ったばかりか、全身を覆う火傷の傷跡にずっと苦しめられ続けることになってしまったのです。しかし彼はあきらめませんでした。ケイパーは、何とか手に入れた第二の人生を、他の人たちを救うために使いたいと考えたのです。

これまで17年間にもわたり、ケイパーはアメリカ・イリノイ州で「アイアムミー」キャンプという催しを行ってきました。これは若くして火傷の後遺症に苦しむ子供たちと1週間過ごし、友人を作ったり一緒にアウトドア活動を楽しんだりというイベントです。

キャンプでは、ケイパーは毎回自分の体験について語るといいます。人を惹きつけるような彼の話しぶりに、同じような運命を背負った子供たちは勇気と明るい将来を描くための力をもらうのだそうです。ケイパーの献身ぶりと熱心さに触発され、今ではジョーイもカウンセラーという立場でキャンプに参加しています。「兄は自分を勇気づけてくれるんだ。彼ができるなら自分にだってできるはずだ、ってね」ジョーイは話します。

近ごろケイパーは、GoFundMeというクラウドファンディングサイトで専用ページを作成し、彼がこの7年間ずっと書き溜めてきた自らの体験を出版するための費用を募り始めました。その手記の中で、彼は同じような境遇に置かれている人たちに、とてもシンプルなメッセージを送っています。「人生は闘い続ける価値のあるものだ。全力で頑張って、全力で楽しもう」、と。その言葉通り、彼は自らヨーロッパ中を旅行して回り、これまで見たことのない景色を楽しんでいるそうです。

この写真はケイパーとジョーイ、さらに義理の妹と姪が集まったところだそうです。

あきらめることなく前に進み続けるケイパーは、同じようなつらい境遇にいる人たちの模範となっています。これからも人生を楽しみ続けていきたいと話すケイパーを皆で応援しましょう!

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