彼らは暗闇に懐中電灯をかざした。そして信じられないものを発見する。

*注意:記事には傷ついた犬の画像が含まれます。

アメリカン・ピット・ブル・テリアは、アメリカ闘犬用として生み出された犬種で飼育が非常に難しいことで有名です。忠誠心と服従心が強いため、最初の飼い主にしか従わないと信じられており、違法な闘犬などから救出・保護された場合でもそのまま処分されてしまうことがあります。しかし、その日通報を受けた動物保護団体のスタッフは実に優しい気質のピットブル犬と出逢うことになります。

怪我をした犬がいると連絡を受けたチームは現場へと向かいました。通報してきたリサ・チアレリによると、彼女の友だち2人が2時間犬を追跡したものの、犬は暗い路地で力つきて座りこんでいるとのことでした。現場で見つけた悲しそうな顔をしたメスのピットブルは、脅えたように身を低くしていました。

Youtube/Hope For Paws

怯える犬に気を配りながら、慎重に近づいてリードを首につけます。頭を撫でると抵抗する様子もなく、少し安心したようにも見えました。迷い犬とは思えない、落ち着きぶりと大人しさだったといいます。

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犬がたちあがったとき、スタッフは初めて体の傷に気づきます。顔は傷に覆われ、腫れ上がっていました。

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その後、「ケイデンス」と名付けられた雌犬は、ベイトドッグとして使われていたことが分かりました。ベイトドッグとは、闘犬の際に二頭の犬の間に餌食としておかれ、競争心を煽らせるための犬のことです。体中にある無数のかみ傷の手当が行われました。

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発見者のジャクリーンとリサは、治療を受けるケイデンスを毎日励ましに来てくれました。ケイデンスは尻尾を振って2人を迎えます。

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そして保護犬チャンスとの出会いもありました。チャンスはケイデンスの傷をなめてくれました。酷い経験をしたにも関わらず、トラウマも無く、人や他の犬からの愛情を受け入れることができたのは、元々ケイデンスが穏やかで優しく愛情に溢れた気質だからでしょう。

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その後、体力をつけたケイデンスは通報者のリサに引き取られました。新しい生活にも慣れ今は幸せな毎日を送りながら、泳ぐことも覚えたそうです。

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犬と子どもが大好きなケイデンスは、家族の人気者です。

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ケイデンスの救出ストーリーは、動画でもご覧頂けます(英語のみ)。

穏やかで優しく人懐っこいケイデンスは、往来のピットブルのイメージを覆してくれます。ベイトドッグとして使われてもなお、彼女は人を信じる気持を失うことがなかったのです。世界では、人間の娯楽やギャンブルの為に多くの犬が犠牲になっています。この犬を道具にしてきた歴史に、近い将来終わりがくることを願っています。

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