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生まれてから10年間食べ物を食べられなかったイギリスの少女。その15年後の状態は信じられない。

YouTube/Real Stories

このイギリスの少女ティア・マカーシーは一見するとごく普通の幸せな少女です。しかしティアには他の子供達と決定的に違うところがありました。食べ物を食べたことがなかったのです。

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ティアは、4万人に1人が発症すると言う珍しい病気とともに、予定より12週間も早く生まれました。生まれてから1年は、ほとんど病院で過ごしたと言います。ティアの食道と胃は繋がっておらず、そのため医師たちは彼女の胃を胸に移動させると言う命懸けの手術を決行します。手術は成功しました。

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しかし、妙なことが起きます。身体の機能的には食べ物を食べられるはずでしたが、空腹も喉の渇きも感じないティアは、食べることを拒んだのです。ティアの胃に繋がったチューブだけが、彼女の生命を維持するための命綱でした。ティアの母親スーは毎晩、ティアのチューブを機械につなぎ、液体状の食べ物を与えました。ティアのその不安定な状況をスーがどれほど心配していたか、想像するのは容易いでしょう。

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食べ物を食べないことを除いては、ティアはごく普通の少女でした。スーは、ティアをオーストリアの専門病院に連れて行くなど、考えられるすべての手を尽くしました。しかしティアは依然として食べ物を口にせず、スーは途方に暮れました。

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しかしまるで花が開くかのように、変化は突然に訪れます。スペインに旅行で訪れていた時のこと、ティアは急に食べ物に興味を示し始めたのです。スーはヨーグルトをティアに差し伸べます。驚くべきことに、ティアはそれを食べたのです。ティアの10年の人生で初めて、食べ物を口にした瞬間でした!

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その日を境に、ティアは徐々に色々なものを食べられるようになります。スーは、ティアが食べ物を口にできる日が来るなど、夢にも思わなかったと言います。ティアはスーと一緒にディナーに出かけられるまでになったのです!そして2012年、ついにティアはチューブを取り除きます。完全に自由の身になったのです。

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15歳になったティアの姿は、イギリスのこちらの記事からご覧になれます。ティアは現在はほとんどすべての食べ物を食べられるようになり、健康に暮らしています。サーモン、スズキ、鹿肉にホタテ貝がお気に入りの食べ物。そんな食べ物の好みにうるさい娘のことを、スーは誰よりも嬉しく思っているに違いありません。

今もなお、なぜティアが10年も食べ物を口にしなかったのかは分かりません。しかしもうそんなことは関係ないのです。食べ物を食べられる幸せを、ティアとスーは分かち合っているのですから。