家屋の間の小さな隙間に閉じ込められていたサル、25年ぶりに太陽の光を浴びる

タイのバンコクで活動する動物レスキュー「Wildlife Friends Foundation Thailand (WFFT)」は、2016年4月の初めに一通のメールを受け取ります。それは、「暗くて汚い穴の中にサルがいる」という情報提供でした。後日、一匹のサルが発見・救出されましたが、その状態はとても信じられないものでした。

壊れそうな小さな家屋が連なる地区に足を踏み入れたレスキューは、そこに暮らす男性によって家屋の間の小さな隙間に案内されました。そこに貼られたワイヤーの間から一匹のサル顔を覗かせたのです。

近所の住人に「ジョー」よ呼ばれていたこのサルは、話によれば25年間もこの状態で監禁されていたというのです。レスキューはワイヤーを切り、ジョーを穴から出してやりました。

WFFTの創立者、エドウィン・ウィークは次のように話しています。「今までさまざまな動物たちを助けてきたけど、ジョーのケースほど記憶に残るものはないよ。写真からは、本当のひどさは伝わらないと思う。」

今で「地獄の穴」とレスキュースタッフが呼ぶようになったジョーの監獄は、天井が低く、ゴミと糞尿にまみれていました。

太陽の光が入らない穴の中で暮らしていたため、ジョーは体の筋力を失っていました。25年間、通行人が置いて行く食べ物や飲み物で生き延びていたのです。

隙間から出てきたジョーにタオルをかけ、落ち着かせます。ジョーは混乱しながらも、穴からで出られたことを理解しているようでした。

ジョーは救出された時、殆ど歩くことも壁をよじ上ることもできず、体を支えるのがやっとでした。しかしその後、スタッフの献身的なケアとたっぷりのバナナで、少しずつ元気と力をつけていきます。

飼い主も判明しました。その男性はジョーの世話ができなくなり、動物園に預ける費用もなかったため、1991年にあの状態でジョーを置き去りにしていったのです。

ジョーの苦しみは終わりました。

歩くことができるようになり、木が登れるようにもなりました。

この種のサルの寿命は約35年、ジョーに残された年月が落ち着いた安らかなものであることを誰もが祈っています。

WFFTのような団体があることは実に重要です。彼らの活動は、Facebookページからフォローできます。ゾウの救助・保護活動をサポートする募金受付の情報もあるので、ぜひご覧になってください。

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