【井戸から聞こえる叫び声】インドのある村の住民が その深い穴の底で見た光景は想像を絶するものだった。

ここはインド南部・ケーララ州の村です。ある日の早朝、住民たちは耳をつんざくような叫び声を聞き目を覚まします。 この世のものとは思えないその鳴き声は、何か大きい動物の声のようです。眠りを妨げられた住民たちは重い目を擦りながら、声のする方向へと足を急ぎます…。 

WikpediaCommons/Keralabackwater

どうやらその鳴き声は村のはずれにある水の枯れた井戸から聞こえてくるようで、井戸の中を恐る恐る覗いて見た村人たちは、そこで見た光景に一瞬言葉を失います。

Youtube/TopVideosnScenes

井戸の中にはなんと1匹の子ゾウがいたのです。どうやら群れの仲間と移動中に、ぽっかり地面に開いた穴に落ちてしまったようで、それでも子ゾウはなんとか自力で井戸から這い上がろうと穴の中をぐるぐる回って出口を探している様子です。前足を井戸の壁にかけて、登れないか確かめていますが、いかんせん這い上がるにはその壁は高すぎました。

Youtube/TopVideosnScenes

村人たちは子ゾウの救出を決定します。ショベルカーを使って穴の周りの土を崩し井戸の底を埋めて、子ゾウが自力で穴から出られるようにする計画です。もう穴に落ちて何時間が経過しているのかは分かりませんでしたが、小ゾウは衰弱している様子で救出は一刻を争う時間との戦いでした。

Youtube/TopVideosnScenes

救出活動の最中、住民たちは井戸のそばの茂みにゾウの群れがいることに気づきます。井戸に落ちた子ゾウを気づかってか母ゾウと思われる大きなゾウが心配そうに住民たちの方を見つめていました…。

Youtube/TopvideosnScenes

ようやく井戸が半分ほど埋まったところで、子ゾウがなんとか穴から這い上がることに成功します。川へと繋がる溝をゆっくりと歩きながら、子ゾウは母親の待つ群れの方角へ向かいます。

Youtube/TopVideosnScenes

すると川の向こうの茂みから、母ゾウが子ゾウの方に向かって歓喜の雄叫びをあげながら突進してきました。群れの仲間も心配そうについて来た様子。深い穴に落ちてしまった子ゾウとまさか再会できるとは思っていなかったのか、とても嬉しそうです。長い鼻で子ゾウの体をそっとさする様子は、まるで子ゾウに怪我がないか確かめているかのようにも見えます。

Youtube/TopVideosnScenes

子ゾウと母ゾウの再開を間近で体験し感動する住民たちは母ゾウの最後のある行動に驚かされます。母ゾウが歓声をあげる住民たちの方を向いて、鼻を高々と掲げたのです。インドでは、ゾウのこの行動は感謝を示すものだと信じられているそうで、住民たちはその行動を見てさらに感銘を受け、森の中へと姿を消す群れを見送る彼らの歓喜の声はその後もしばらく止みませんでした。

Youtube/TopVideosnScenes

ゾウ研究の第一人者であるジョイス・プール氏によると鼻を掲げるゾウのこの動作は、潜望鏡のように見えることから「Periscope Sniffing」と呼ばれ、遠方より風に乗って運ばれてくる匂いをかぎとり、周囲の危険を察知するために行う動作と考えられているそうです。

象がなぜ村の住民に鼻を挙げたのか真相はわかりませんが、何年も前に自分を殺そうとした相手に襲いかかることがあるなど記憶力が良いことで有名なゾウは、きっと子象を助けてもらった恩を一生忘れることはないでしょう。子ゾウの救出の様子を捉えた動画はこちらでご覧いただけます。

コメント

おすすめの記事