フランス、息子を遠足への参加を許可しなかった母親に共感の声

7才になるフランス人の男の子、マニの学校では、シャチやイルカのショーなどが行われている水族館への遠足が予定されていました。 ところが母親のオードリーは、息子を遠足に行かせることを「許可しない」ことを書いた手紙を学校に提出しました。その理由をオードリーは次のように説明しています。

YouTube/POSITIVR

「野生の世界では1日に100〜200キロメートルを泳いでいるイルカやシャチをプールに閉じ込め、フープの中をジャンプする芸などを強いることを、私たち家族は倫理的に正当化できないと思っています。子供たちにも、苦しむ動物を見て楽しんではいけないと教えています。ご理解の程、よろしくお願いいたします。」

手紙を提出させる前にオードリーは息子に、クラスメートと一緒に水族館へ行きたいかを確認しました。

「息子の答えは『いきたくない、遊園地のほうがいい』でした。家では2ヶ月毎に家族全員が8つ願い事を書くゲームをしているのですが、マニの願い事の内のひとつは「イルカを自由にしてあげたい」というものでした」

こちらは、親子のストーリー紹介した地元フランスのニュースの動画です。(フランス語音声のみ)

近年では、水族館でイルカやシャチを水族館内に囲って飼育することの是非を問いかける活動が話題を呼ぶようになっています。中でもアメリカで2013年に公開されたドキュメンタリー映画「ブラックフィッシュ 」は、公開後にブラックフィッシュ効果と呼ばれるほど各方面に影響を与え、国内の水族館内のショーの中止や来場者減少などに現れました。

アメリカでは、最大の水族館「シーワールド」がシャチのショーの中止に続き、繁殖を行わないことを正式に発表。フランスでも2017年5月、環境大臣により、イルカやシャチの水族館における繁殖、クジラ類やイルカ、ネズミイルカなどの捕獲を禁止する法令が発布されました。さらに法令は、これらの動物たちと一般の人々との直接の接触を禁止し、飼育する場合も施設側にはプールを非常に広いものにするよう求めるとしています。

マニの希望は近い将来、実現するかもしれません。来場者に娯楽を与える存在としての動物園や水族館の社会的役割も、変わりつつあるようです。

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