森林ウォーク事故発生: 妻の命を3日間守った犬たち

2017年11月、アネット・ポワトラ(56歳)は3頭の愛犬を連れ、森へハイキングに出かけました。 大自然の美しい風景と澄み切った空気の中、可愛い愛犬たちとリラックスしたひとときを楽しむ予定でした。

しかし、当日はあいにくの雨模様。ハイキングを強行したアネットは3頭の忠犬ぶりを身をもって知ることになるのです。アネットと犬たちはカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の南西部に位置する街コキットラム近くの深い森へと出かけ、ハイキングを楽しんでいました。

犬専門のトリマーとして働くアネットはこれまでに何度も犬を連れての登山経験があり、森林歩きには慣れていました。今回のハイキングをもアネットにとってはいつもの山歩きと変わらずさほど難しいものではありませんでした。

しかし、天候により状況は一変します。雨によりぬかるんだ大地で滑ったアネットは、バランスを失い、そのまま斜面を転げ落ちてしまったのです。立ち上がろうとしたアネットでしたが、立ち上がることができません。落下により脚に大怪我を負っていたのです。

助けを呼ぼうとリュックの中の携帯を手探りで探すアネットでしたが、深刻な状況に気づき青ざめます。落下した際に携帯電話がリュックから転がり落ち、紛失してしまっていたのです。数時間後には帰宅する予定だったアネットが家に戻らなければ、きっと夫は心配するでしょう。しかし状況が分からない夫が助けを呼び、捜索にくるまでにどのくらいの時間がかかるのでしょうか?しかも自分の居場所を知らせる手立てすらないのに、どうやって見つけ出してくれるのか?大自然の中、身動きも取れず取り残されたアネットは寒さに震えていました。

しかし幸いにもアネットは孤独ではありませんでした。飼い主が立ち上がれないことに気づいた愛犬たちは、3頭がそれぞれにアネットのために役割を果たします。1頭は立ち上がり周囲を警戒し、もう1頭は周囲の食べ物を探し、残る1頭はアネットの傍にそっと寄り添い体を温めてくれました。

日が暮れて森が夜の闇に包まれると、1頭が地面に穴を掘り、穴のくぼみをシェルター代わりにして眠ることができました。くぼみのおかげで、より快適に体温を維持しながら眠ることができました。

そして長い3日間が経過しました。アネットは雨でずぶ濡れ、寒さに凍え空腹に耐えていました。しかし犬たちは決して彼女を見捨てようとはしませんでした。ついにアネットは樹々の上からの嬉しいい知らせを耳にします。それは上空からアネットを捜索するヘリコプターの音でした。

このチャンスを逃したら、もう後がない。開けた場所までなんとか這いつくばって進み、ジャケットを目印の旗代わりに振りました。アネットの必死のアピールの甲斐あり、捜索隊員は彼女の存在に気づきました。

捜索隊は救命やボランティを含め総勢100名。懸命の捜査活動に携わっていた人々は、アネットが無事に発見されたとの報に沸き立ちました。救急医療隊員によってアネットは病院に搬送される一方、3頭の犬たちは飼い主を救った英雄犬として熱狂的に受け入れられました。

すっかり体力を消耗していたアネットは回復するまで病院でしばらく入院生活を送る必要がありましたが、幸いにも命に別状はありませんでした。3頭の犬たちには十分な食事と温かい寝床が与えられ、労をねぎらわれました。

なんという忠犬ぶり!「犬は人間の最良の友」と言いますが、本当にその通りですね!

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