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事故の後、病院で目覚めた女性は自分の体を見下ろした。その光景に24歳の彼女は叫びそうになった。

アンナ・クレア・ワルドロップが交通事故に遭ったのは、幼稚園の頃からの幼なじみで恋人のジェームズと婚約を交わしたわずかひと月後のことでした。パーティーから自宅へ向けて車を走らせていた二人の乗用車に飲酒運転の車が激突、この衝撃で車は宙に舞いました。

車は回転した後、道路脇の溝に逆さまに落ちます。ジェームズはサンルーフから投げ出され、アンナは車の中に閉じ込められたまま意識を失っていました。

Car crash in our yard

ジェームズは奇跡的に軽傷を負ったのみでしたが、アンナは事故の衝撃で首を骨折する重傷を負い、脊髄損傷による四肢麻痺(両手足の四肢に起こる麻痺)を抱えることになります。結婚式への準備を進めていた二人を突然襲った悲劇でした。

アンナが事故と怪我の影響を感じるようになったのは、事故からひと月が経ったころでした。初めて訪れたリハビリテーションルームを見回し麻痺を抱える他の患者たちの姿を見て自分が障害を抱えていることを実感したのです。

この時期のアンナにとって、ジェームズの大きな支えが何よりも嬉しかったといいます。「肉体的にも精神的にも私はジェームズの助けを必要としていた。もし私が彼の立場にいたら、同じことができたかどうか正直わからない」

「私はあと少しで大学を卒業して、結婚して、大人としての生活が始めるはずだった。本当にあと少しだった」

アンナの生活は事故後、あらゆる面で変化しました。しかし側には必ずジェームズの姿がありました。

入院中、アンナの目標、そして心の支えとなったのは、事故前に既に予定していた結婚式でした。

悲劇的な事故から8ヶ月後の美しい秋の日、地元のミシシッピー州ニュー・アルバニーでアンナとジェームズは結婚式をあげました。

ジェームズは専門学校を卒業し、現在は中学校の教員として働いています。フットボールのコーチを務める忙しい毎日を過すジェームズですが、妻アンナの主介護者としての役目を他の誰かに譲ることはありません。

事故の経験を経て、二人の関係はより強いものになったといいます。

「悲しくなる理由はない。心が痛むのは、僕が知ることができた愛を、経験することがない人がいるという事実かもしれない」ジェームズは言います。

いつかはまた自力で体を動かせるようになりたいというアンナは最近、手首、そして足の指を動かすことができるようになったそうです。治療とリハビリ、そして並ならぬ本人の努力があっての快挙です。 

二人なら、きっとどんなことでも乗り越えていけることでしょう!