介護職員が汚れたオムツを高齢女性の顔に押し付けたとき、それが撮影されているとは知らなかった。

人生は困難の連続です。仕事や家族のためにあらゆるものを捧げて生きてきた人々には、退職後の第2の人生を、快適に、自由に、精一杯楽しんでもらいたいものです。しかし、高齢になり一人での生活が困難になった場合、他者の助けが必要となってきます。自宅での介護ではなく、老人介護施設への入居を選択する家族も少なくはありません。カナダのオンタリオ州ピーターバラに住むカミーユ・パレントも、年老いた病気の母親の世話を介護施設に頼るしかありませんでした。

 Youtube/ Everyone Matters

しかしカミーユはまったく乗り気ではありませんでした。この施設が大切な母親に十分なケアを与え、注意を払ってくれるか心配だったのです。カミーユの母親は認知症のため、彼がいない間、施設でしっかりと面倒を見てもらているかを本人と確認することができませんでした。

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しかしある日、カミーユは衝撃を受けます。母親が目の周りに黒いあざを作っていたのです。どうしてこんなことが?介護施設にいる誰もが彼の問いに答えられない、あるいは答えたくないようでした。

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不安な気持ちが収まらなかったカミーユは、自分で答えを探ることにします。そして施設の母の部屋に子供部屋用の監視カメラ(通常は子守をする人が子どもをどのように世話しているかチェックするために使われるカメラ)を忍ばせたのです。監視は3週間行なわれました。

このカメラがとらえた映像は、老人介護施設のあまりにも酷い状況を伝えていました。カミーユも、まさかこんなことが起こっているとは予想していなかったといいます。

介護職員が、カミーユの母親ヘレンのベッドに敷くシーツで鼻をかんでいます。

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別の映像には、2人の介護職員がヘレンの部屋で彼女に何の注意も払わず、体を触り合うのが捉えれていました。ヘレンは決まり悪そうに顔を背けます。しかしこの光景よりもさらに信じられないものが捉えられていたのです。

介護職員が汚れたオムツをヘレンから外し、ヘレンが一人でトイレに行くことができないというのを知りながら、汚れたオムツをヘレンの顔先で振りまわしていたのです。どうしてこんなに残酷になれるのでしょう?

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さらに、ヘレンが部屋にいようがいまいが、施設の他の入居者がひっきりなしに部屋に来る様子が捉えられていました。ヘレンの所持品を物色し、持って行ってしまう人もいました。それを止める職員はどこにもいません。

職員がヘレンを乱暴に扱う様子もしっかりと捉えられていました。これがヘレンの痣の原因です。

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ヘレンは明らかに痛がっています。しかし起こったことをすぐに忘れてしまう、年老いた女性のことを誰も気にしていないのです。カミーユは心の底からショックを受けました。

「私は施設を信用して、母の命を預けました。実際にそこで行なわれていたことを知る術がなかった。こういった施設をもう一度信用できるわけがない。この映像を見て、はたして安心して家族を預けられる人がいるでしょうか?」

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この老人介護施設の経営責任者もこの映像を見て絶句した内の一人です。「これは許し難いことです!今後こうした虐待が防止されるよう努めます」と、彼はインタビューに応えています。

しかし入居者高齢者に対する虐待・暴行で、職員たちが罪に問われるかは、今のところ不明だといいます。

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すでに起こってしまった事実は変えられません。カミーユは、今後誰かを信頼して母親を預けることなどできないと語っています。

こちらがその映像を紹介したビデオです。(ご注意ください。虐待を捉えたショッキングな映像が含まれています。)

もちろん、このような恐ろしい事態は一般的なことではありません。しかし虐待というのは見えないところで行われることがほとんどで、介入がないかぎりどんどんエスカレートする恐れがあります。高齢者の施設で虐待が起こっている、家族が虐待されている可能性があると感じたとき、運営法人や市役所、必要であれば警察にしっかりと報告・相談してください。

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