16時間50分走った先の世界記録に「5秒」届かなかった85歳のトライアスリート

3.8キロ泳ぎ、180キロ自転車に乗ってから最後にフルマラソンを走る、トライアスロンの中でも特に過酷と言われるアイアンマンレース。 聞くだけで疲れそうですが、競技者たちはそれを制限時間内で完走しないといけません。この競技の世界選手権が行なわれるハワイで有名になった1人の日本人がいます。

現在84歳の稲田弘選手です。稲田さんは、若いころから選手として有名だったわけではありません。奥さんの介護をする傍ら、60歳位で水泳を始め、そこから少しずつトレーニングを重ねてきた選手です。

「格好良い」とトライアスリートに憧れたことがきっかけで、なんと驚くことに69歳で自転車を買って練習を始め、70歳でトライアスロンに初めて出場しました。自転車といっても、もちろんママチャリではありません!

失敗を重ね、思い通りにタイムが良くならないことに満足できなかった稲田さんは、オリンピック選手を輩出するトライアスロンの名門「稲毛インターナショナル」の門を叩きます。そして2012年、世界選手権の80歳以上のカテゴリーで、見事コースレコードを樹立したのです!

2015年も灼熱のハワイ島で世界選手権のスタートラインに稲田さんは立っていました。集まったのは、世界中から出場権を獲得した強者たちです。

制限時間は16時間50分。

稲田さんは、スイムを1時間43分で終え、180キロのバイクも8時間10分で乗り切ります。そして、最後はフルマラソン。制限時間が迫る中、ゴール前では人々が83歳のチャンピオンのゴールを待ちうけました。しかしもう疲れ果て、足が言うことを聞きません。83歳の脚筋は限界を超えていました。何度も転び、立ち上がります。写真はゴール100m手前。稲田さんは、その後再び立ち上がり、制限時間ギリギリでの通過を目指して走り始めました。

涙のゴールシーンがこちらです。稲田さんは59秒あたりに表れ、1:03スロープを上がる途中で崩れてしまいますが、すぐに再び立ち上がってゴールを通過します。

16時間50分の制限時間に、あと5秒たりませんでした!

残念ながら2015年は世界チャンピオンと最高齢完走記録を逃してしまった稲田さんですが、2016年10月、見事世界最高齢となる83歳での完走を果たしました!

1日もトレーニングを欠かさないという稲田さんの人生はまさに日々挑戦ですね!すごい!

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