20ドル札を握りしめた少年が兵士に伝えた言葉が、3年間で200万ドルを生み出した。心が温まる。

2014年2月、8歳のマイルス・エカートは、母親のティファニーとティファニーの姉のマーレーと3人でオハイオ州トレドのあるレストランを訪れていました。

車を停めて車外に出ると、薄く雪の積もった駐車場に20ドル(約2,200円)札が落ちているのに気がついたマイルス。なんてラッキー!何に使おうか考え始めました。ところが「新しいビデオゲーム買おうと思ったんだけど、やっぱりやめたんだ」マイルスは言います。

$20

それは、ある家族連れの兵士がレストランに入店したのに気がついたからでした。

「兵士が入ってきて、僕の父さんのことを思い出したんだ」マイルスは説明します。

そしてこのメモと一緒に、この20ドル札をこの兵士に手渡したのです。学習障害を抱え、文字を書くことが苦手なマイルスでしたが、この時は一瞬でメッセージを書き上げました。 

「兵隊さんへ
僕の父は兵士でした。今は天国にいます。ここの駐車場で20ドル札を見つけました。これは僕の家族からの恩送りです。今日はついてますね!いつも任務ご苦労様です。マイルス・エカート、戦没者の息子より」

恩送り、それは感謝の気持ちを直接相手に返すのではなく、他の誰かに渡していくこと。感謝の気持ちが広がり、社会に正の連鎖が生まれるという考え方です。

マイルスの父親アンディ・エカート軍曹は、マイルスが生まれてわずか5週間後にイラクで24歳の短い生涯を閉じました。父の写真、父が最後まで見つけていた認識票、それから母親や家族から聞く父のエピソードがマイルスの知る父のすべてでした。「父はきっとすごくいい人で、面白い人なんだろうと思うよ」マイルスは言います。

その日レストランでマイルスからこの20ドル札とメモを受け取った空軍兵士フランク・デイリー中佐は、心が震えるほど感動したそうです。メモの書かれたポストイットの写真を撮り、娘にテキストとともに送りました。娘がソーシャルメディアにこのエピソードを投稿すると、瞬く間に世界中に拡散していきました。

そしてマイルスの行動を知り、感動した人々がマイルスの家族の元にの20ドル札を送り始めます。母親のティファニーは、続々と寄せられる20ドル紙幣を、戦没者遺族を支援する慈善団体に寄付することにしました。寄付総額はなんと200万ドル(約2億2千8百万円)を超えています。

3年前、20ドル札を諦めたマイルスの元に全米から届いた200万ドルというお金は、数え切れないほど多くの戦闘で両親を失った子供達や、大切な人を失った遺族たちを支え慰めています。

天国で見守る亡きマイルスの父も息子の恩送りを誇らしく思っていることでしょう。今はもう返せない感謝の気持ちをほかの誰かに行動で手渡していくそんな文化が広まるといいですね。心温まるエピソード、ぜひシェアしてください!

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